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2014-01-31

孝明天皇のご聖徳を仰ぎ奉る


 1月30日は、孝明天皇が崩御なされた日(慶應二年十二月二十五日 1867年1月30日 御年三十六歳)にあたり、宮中皇霊殿で孝明天皇祭が執り行われ、今上陛下も御拝礼なされます。
 孝明天皇は弘化三年二月十三日(1846年3月10日)、御年16歳で御位をお継ぎになられました。
ご即位前の1837年には、大塩平八郎(中斎)が幕府の政道を正すために大阪で蜂起しました。1840年には、隣の清国でアヘン戦争が起こり、清国が敗北。不平等条約たる南京条約締結を余儀なくされ、香港が割譲されました。欧米帝国主義列強がアジアに進出し、わが国に手を伸ばし始めていました。まさに風雲急を告げる内憂外患に時節であったのです。
孝明天皇は、嘉永四年三月に勅命を出され、皇位を簒奪せんとした弓削道鏡を、宇佐八幡宮のご神託に基づき排除した和気清麻呂公を神として祭り、護王大明神の神号と正一位の位を贈られました(京都の護王神社の由来はここにあります)。和気清麻呂公が「身の危うきを顧りみず、雄々しく烈しき誠の心を尽し」たことを御追賞なされました。
また歴代天皇の御陵の荒廃をお嘆きになられ、御陵の修復にもあたらせました。孝明天皇の御代に百箇所あまりの御陵が復古されました。皇祖皇宗の神霊の御恩徳に報いる御姿勢をお示しになられたのです。
このように混迷した世相を正すにあたり、道義心の回復を大事となされたことは特筆すべきことです。
嘉永六年(1853年)六月、アメリカのペリー提督率いる軍艦が浦賀に来ると、「小敵といえども侮らず、大敵といえども恐れず、善く謀(はかりごと)をめぐらして、国体に瑕疵(きず)をつけないよう、十分処置せよ」との勅諭を幕府に下されます。また「四海静謐・万民和楽」、「神明の冥助によって神州を汚さず、人民を損せず、国体安穏、天下泰平」ならんことを伊勢神宮・熱田神宮始め諸大社、仁和寺以下七寺に祈らしめられました。
さらに安政五年(1858年)日米修好通商条約の勅許を求めてきた老中堀田正睦の奏請を退けられ『攘夷』の姿勢をお示しになられました。それは、欧米列強の植民地化を阻止し、何んとしてもわが国の独立を確保すべきとの強い御意志と拝察されます。
孝明天皇の国と民を思う御製をご紹介致しましょう。

朝夕に 民安かれと 思ふ身の 心にかかる 異国の船
国安く 民のかまどの 賑ひを 見も聞きたきぞ 我が思なる

孝明天皇の大御心に応え奉らんと、多くの勤皇の志士たちが立ち上がったことは周知のことでありましょう。
日米修好通商条約を独断で結んだ大老井伊直弼による安政の大獄で追われ、西郷隆盛と薩摩の海に身を沈めた僧月照は次の歌を詠んでいます。
 
大君の 為には何か 惜しからむ 薩摩の瀬戸に 身は沈むとも
 
また坂本龍馬は、同志であった池内蔵太のお母さん宛ての手紙に次のように書いています。  

「この数ならぬ我々なりと、何とぞして今上様(孝明天皇)の御心を安めたてまつらんとの事、御案内の通り朝廷というものは国(土佐藩)よりも父母よりも大事にせんならんというはきまりものなり」
 
 武士として大切な国(藩)よりも、父母よりも天皇(孝明天皇)・朝廷は大切であるという坂本龍馬の尊皇心。月照の歌とともに当時の勤皇の志士に共有する『君臣一如・君民一体』の忠誠心があればこそ、のちの明治維新に繋がったといえましょう。

さらに明治天皇はご幼少のころ、父君孝明天皇御自ら清涼殿の前庭に端座せられて御祭りをなさる御姿に従われ、後ろで御祈願なされたと伝えられています。
明治天皇晩年(明治四十三年)に次の御製をお詠みになられました。

たらちねの 親のみまえに ありとみし 夢のをしくも 覚めにけるかな
 
孝明天皇が身をもってお示しになられた『敬神崇祖』の厳格な御教育が、まさに明治天皇に受け継がれ、さらに平成の御代今上陛下にも継承されています。
今上陛下は平成九年八月十九日に京都の石清水八幡宮に御親拝なされています。孝明天皇が国難打開の祈りを捧げられた同じ御作法でお祈りあそばされました。それは元寇の際の亀山上皇のお祈りと一にするものでもあります。
今まさに内憂外患の折、改めて孝明天皇のご聖徳に感謝し、『君民一体』の国柄を回復して、天皇国日本を守るべく各々の職責を果たしていきたいものです。
 
 
柴田
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