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2013-05-15

「サンフランシスコ体制」今再び



5月14日付け、産経新聞「正論」に高崎経済大学の八木秀次教授が、「『サンフランシスコ体制』今再び」と題した論考を寄稿されている。
八木教授は 「執拗にわが国に歴史問題を突きつける」支那中共が、「ポツダム体制」の再興を狙い、「周辺諸国やアメリカを取り込み、日米同盟を解消させて日本を孤立させようとしている」事に警鐘を鳴らし、「わが国は『サンフランシスコ体制』の一員であり、多くの国々と基本的価値を共有する平和国家であると強調することで対抗しようとしている」として、安倍首相下での「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」の開催と外交理念・政策を評価する。

筆者は現状では、八木氏の論考並びに安倍首相の外交理念・政策を基本的に評価しつつも、「サンフランシスコ体制」を踏まえて、「ヤルタ・ポツダム体制」の残滓を精算し、戦勝国体制を超克していく道筋を考え実行していく必要があろうと思う。何故ならそれが真の意味での「戦後レジーム」の脱却に繋がると同時に国際社会に正当な法秩序を確立する契機となると思うからである。

八木教授は、一部沖縄の世論に見られる、政府主催の主権回復記念式典批判の「本土の主権が回復しただけで沖縄、奄美、小笠原は切り話されたわけだから、沖縄などにとっては『屈辱の日』であり、沖縄が昭和47年に本土復帰した5月15日こそが『本当の主権回復の日』だという」見解に「確かに、理屈は通っているが」と一定の理解を示しながら批判されているが、これは理屈が通っていない。
何故なら南樺太・千島列島(少なくとも北方四島)や竹島は未だ返還されていないではないか。これらを等閑視して、5月15日を「本当の主権回復の日」というのは私には無理筋の話だと思われる。

因みに「沖縄、奄美、小笠原」はアメリカ施政下の地域だったが、これらは返還されている。これは八木教授が指摘するように、サンフランシスコ講和条約を踏まえたものである。

一方ロシア施政下で今だに返還されていない南樺太・千島列島(少なくとも北方四島)に対して、『屈辱だ』と弾劾する言論は皆無にちかい。むしろ今は二島返還、三島返還等で妥結すべきだという世論である。
おかしいではないか!明らかに矛盾している!

仮に沖縄の一部世論やマスコミ・左翼知識人が、4月28日を『屈辱の日』と声高に主張したいのなら、『本当の主権回復』のために、ロシアの南樺太・千島列島(少なくとも北方四島)・韓国の竹島不法占拠を、沖縄問題以上に断固抗議行動を起こすべきではないのか。
わが国の『本当の主権回復』のために、対米従属を批判するのであれば、同様に戦後の対露屈従を徹底批判すべきだし、支那中共や韓国・北朝鮮の『侵略』行為も批判すべきだ。

単なるご都合主義の「反米」主義で政治を弄ぶことは慎むべきである。

もちろん沖縄の苦難に思いを寄せる事は大切である。仮に米軍基地を段階的に撤廃をするなら、わが国の自主防衛体制を強化すべきであり、沖縄の自衛隊増強や本土の防衛負担も考えていくべきだろう。

4月28日は、国民全体で『真の主権回復』の意味と、『国家主権』守るために国民として何ができるかを考える建設的な日でありたいと改めて思う次第である。
 柴田
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