2013-04-21
安倍総理、明治憲法現存確認宣言を!
雑誌別冊正論『安倍晋三「救国」宰相の試練』の中に、フリーライター谷田川惣氏が「日本人の心の規範となる憲法改正を」と題した論考を寄稿されている。
そのなかで谷田川氏は、男系皇統の護持を踏まえ、「『戦後レジームからの脱却』をスローガンとするなら、私は政府の公式見解を確定する『憲法談話』を出すことを求めたい。」と提言され、「安倍内閣の歴史的使命は単なる憲法改正だけにとどまらず、歴史・伝統を受け継ぐ正しい憲法改正に向けた道筋をつけることでもあるといえる。戦後六十年以上かけて分断されてきた戦前と戦後をつなぎ、世界で唯一、古代から続く日本の歴史を取り戻す事が戦後レジームからの脱却の道であり、『日本を、取り戻す』ことの第一歩であるといえるのではないか。」と述べる。更に現在の占領憲法96条改正の手続き論より、「三分の二であろうと過半数であろうと絶対に変えてはならない国の根本規範を明確にしておくことが大切ではないか」と指摘し、「日本人の規範となる憲法を制定しなくてはならない。それが大日本帝国憲法を正統に継承する憲法である。」と傾聴すべき見解を載せておられた。
谷田川氏の議論を踏まえ、私の所見を述べてみたい。
私は、まず安倍総理が『法の支配』を掲げておられることを重視したいと思う。『法の支配』においては、憲法や法律は、歴史・伝統・慣習から「発見」されるものであり、歴史を背負うことなき民(人民・大衆)が「制定」するものではないと考える。
『法の支配』の観点からすれば、占領憲法改正でなく、戦後においても『明治憲法』は生きていると『発見』し『確認』することこそが、保守派のとるべき憲法論だと思うのである。
したがって、安倍総理のとるべき道は、「憲法談話」の発表よりも、まず『明治憲法現存確認宣言(占領憲法無効確認宣言)』である。そして『明治憲法復原(復元)改正』こそが、「歴史・伝統を受け継ぐ正しい憲法改正に向けた道筋をつける」ことであり、まさに真の意味で「明治憲法からの正統性を継承すること」そのものだと私は思う。
更に付言すれば、「世界で唯一、古代から続く日本の歴史を取り戻す」にあたり重要な事は、天皇陛下が御詔勅を出される環境を整えることではないだろうか。詔勅の回復も、『天皇国日本』の『国体(正統憲法・歴史)』の回復と不可分である。この点がいわゆる「保守派」の憲法論議に欠落しているのは不思議なことである。「国民主権」という「非国体(憲法)原理」でなく、『法の支配』『国体』に基づいた憲法論議が為されることを願わずにはいられない。
安倍総理には、真の『戦後レジームの脱却』にむけて、焦ることなく着実に進んで頂きたいものである。
最後に、「絶対に変えてはならない国の根本規範」を明文化した、大日本帝国憲法の次の二ヶ条を改めて確認したい。
第一条
大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス
第二条
皇位ハ皇室典範ノ定ムル所二依リ皇男子孫之ヲ継承ス
柴田
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