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2012-08-25

北方領土とは?

昨今、竹島、尖閣諸島の領土問題が騒がれている。詳しい経緯はみなさんもご存知の通りであると思う。竹島も尖閣諸島も日本の固有の領土であるから、領土問題は存在しない訳であるが、現に領土紛争が発生している。
今回の韓国大統領の竹島上陸、尖閣諸島の香港活動家の上陸の背景については、割愛するが、この二つの行動は、先に7月に北方領土へのロシア大統領の上陸と連動しているのである。この上陸に対する日本政府の対応を支那、韓国は考察し行動に移しているのである。
北方領土
今回は、この竹島、尖閣諸島の領土紛争についてではなく、北方領土問題について、考えてみたいと思う。
俗に、北方領土とは北方四島であると考えている人がほとんどであると思うが、これが大きな錯誤である。
かつて我が国の北方領土と言えば、四島は勿論の事、千島列島及び南樺太を言った。
大東亜戦争で敗れた日本は、サンフランシスコ講和条約でこの千島列島、南樺太を放棄することに調印させられた。しかし、現在実行支配しているロシアはこのサンフランシスコ条約には参加及び調印をしておらず、国際法に照らして、千島列島、南樺太は帰属先未定となっているのである。(実は台湾についても同等の解釈がなされているが、今回は触れない)
千島列島、南樺太は日露戦争後のポーツマツ条約で合法的に獲得した日本の領土である。そのポーツマツ条約は未だ有効であるのが、国際法上の理解である。
北方領土問題でロシアと交渉する上で政府にどうしても考えてほしいことは、上記で述べた歴史的事実である。交渉というのは、結局お互いの利害であるから、お互いの要求に対して、半分になることが常識である。北方領土の返還はこの四島と千島列島、南樺太の全部を要求し、交渉上、妥協を入れた上で、四島だけは譲れないという交渉になる訳で、はじめて四島が帰って来るのである。それを最初から四島要求と言っておれば、二島しか帰ってこないのである。
日本は国際社会に参加して以来、なんら国際法に違反した事もなく、堂々とこの歴史的事実を主張し交渉すべきである。
北方領土はロシアに不当に侵略された訳であるが、これは終戦間近の昭和20年8月9日に一方的に日露中立条約を破棄し、千島列島、南樺太(満州。朝鮮)に侵略したのである。そして8月15日に終戦となる訳であるが、その後も侵攻を続け、千島列島、南樺太及び四島を占領したのである。どのような考え、法律に照らしてもこれは完全に不法、国際法違反であることは論を待たない。しかしこれ以前、ヤルタ会談において、アメリカ、イギリス、ロシアが不当な密約を交わした結果であって、法よりも強者の理論によってなされたのである。これは彼らの都合だけであり、彼らの理論が正当であると、強者が正義であるという身勝手な考えでしかないのである。しかし当時、日本はこの強者(武力)によって屈したのである。強いものが正義であるか?勝者が正しいのか?今一度、我々は考えなければならない。
日本は国際社会において、何ら後ろめたい事は今まで一つもないのだと私は断言したい。

重ねて申し上げるが、北方領土とは、北方四島ならず、千島列島、南樺太を含めたものであるのである。

H24/8/25 実吉
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2012-08-05

天国の青い蝶





7月30日テレビで、映画「天国の青い蝶」を見ました。カナダとイギリスの合作で、実話に基づいて製作されたものです。
 命の不可思議さと愛の力を感じるすばらしい作品でした。

 脳腫瘍に侵され余命4ヶ月と、医者に宣告された昆虫好きの十歳の少年がテレビで昆虫番組を見て、昆虫博士の話に夢中になる。昆虫博士から魔法の蝶「青い蝶」のことを番組で見てから「青い蝶」を採りたいと博士にジャングルに連れて行って欲しいと手紙で頼む。母親は(父親は5歳のとき事故で亡くなる)子供の決意に負けて全財産を売り払い、願いを叶えてやる。博士と何日もかけて過酷な行程を経て3人でジャングルに着く。
途中何度も病魔に襲われるが、気丈に頑張る。最初は案内人や荷物を持つ人など助け人を頼んで、「青い蝶」を探してジャングルの中を探し回るが見つからない。大勢だと「青い蝶は」デリケートなので出てこないと、博士と少年だけで行くことになる。母親が少年の身体を心配して反対する。すると少年は「たとえジャングルの中で猿や蛇に襲われて死ぬことになっても少し早く死ぬことになるだけだから行かせてと懇願する。母親も少年の願いを聞きいれ、別れの挨拶をしてから送り出す。
 そして博士は少年をおんぶして「青い蝶を」追いかけているうちに崖から落ち、蔓につかまった博士と少年は宙ぶらりんになる。必死で蔓を振り、崖の途中で平の所を目指して飛び移るが、博士は少年を庇い、大怪我をする。その上足を骨折し動けなくなる。少年は博士が止めるのを振り切って、助けを呼んで来ると崖をよじ登る。それまで自分が重病人で、歩行が困難で車椅子か、おんぶされて移動していた事も忘れ、自分の足で、ジャングルの中を走り廻る。夜になり闇の中を剣で振り切りながら歩き廻る。終に力尽きて倒れる。救助隊が出て救助された時、母親が、よく生きててくれたと抱きしめ喜ぶシーンは感動的だった。少年が自分の状態を忘れて、ひたすら博士を救わねばと、愛情と勇気を出し、一心で行動した。その時、無限の力が出て不可能を可能にするのだと確信した。博士も危機一髪で救助され、病院に運ばれることになる。仲良くなった少女が偶然「青い蝶」を見つけ捕まえ籠に入れ、別れ際に少年に渡す。少年は驚き大喜びする。
 しかし標本にしようとするが、思い直し空に放す。その時「きっと、また天国で合えるからね」と言いながら見送る。
 その後少年はすっかり元気になり脳腫瘍は消えてしまった。

死を覚悟すると恐怖はなくなります。今成し遂げたいことに全身を傾けて行動する時、病を放つことになり、癒され奇跡が生じるのです。
 「一念磐をも徹す」と言いますが、「青い蝶を」捕まえたいという、目的に向かって突き進む強い意志が周りの人を動かし、目的を成就させたのです。そして精神力で苦難を乗り切ったとき癌細胞をも死滅してしまったのだと思います。

※少年は現在カナダのブロッサール博士のもとで助手としてともに生活しているそうです

H24.8.5 坪田
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黎明(れいめい)教育者連盟は皇室を敬い、伝統文化を守り、戦後の誤れる教育を正し、­日本の再興を子供の教育から目指す教育団体です。
小学生向けの「寺子屋」や、親子参加型の「親子寺子屋」「乳幼児寺子屋」などを中心に、絵画­教室、書道教室、礼法教室、着物教室、歴史講座、古事記勉強会、童謡・唱歌わらべ歌の­­­会、子育て相談などを運営しています。現代の興廃した教育環境の中で、自分の子供­にはどんな教育をしたらいいか、お悩みではありませんか。日本人として誇りの持てる人­生­を­お子様には歩んでほしいものです。どなたでも参加出来ます。ぜひお気軽にお問­い合わせ下さい。
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